Valves' World 番外編その8
CDバッファーアンプNEWバージョン

新作2台は こちら

昨年暮れに 6BQ5シングルを作らせていただいたお客様からの依頼で、
先のアンプを上に乗せるとミニプリメインの完成です。

サイズは6BQ5シングルに合わせてあります。

入力はCD、TUNERそれにAUXの3系統、
パワーアンプ連動用にACアウトレットも設けました。

A20とのカップリングに現在はSHIZUKIを使っていますが、
このコンデンサーで音はかなり変化するはずです。
将来色々と交換して楽しめるよう取替えやすい配置としました。

基本回路図

当工房のプリアンプでも多用しているSRPPフラットアンプで、
低いカソード抵抗と大電流でバイアス電圧を確保、その上で微弱信号域では
音の鮮度に影響を与えるといわれるカソードパスコンを撤去した回路で、 シンプルそのもの。
A20は広帯域トランスの名のとおりドライブ段とのマッチング、
出力側ターミネイトなど特段の小細工を必要とせずフラットな 特性を有しています。



基本性能

入力インピーダンス  500KΩ
出力インピーダンス  3.3KΩ
基準出力電圧  1V
入力感度 100mV (ゲイン20dB)
最大出力電圧 15V以上
歪率  0.1%以下(基準出力時)100、1K、10KHzとも
再生周波数帯域  15Hz〜20KHz (-0.5dB)
  残留ノイズ 0.1mV以下(補正なし)
      S/N比  80dB以上(基準出力に対して)
出力インピーダンスについて誤りがありましたので訂正します。
OUT PUTにトランスを使っておりますが、 今回使用したA20は
1:1の信号伝送のみで、 インピーダンス変換は行われていません。
したがって出力インピーダンスは12AU7 SRPPの
インピーダンス そのもので、約3.3KΩが正しい値となります。
2006/07/24


ユーザーレポート

ユーザーからのメールによる評価です。
(ご本人の許可を得て掲載しております)
音は、予想以上に、効果が出ています。

 仰っていた通り、音が分厚く、 底上げされた、どこまでも伸びるダイナミックレンジ、綺麗な余韻、 これが、A20の威力か、12AU7を入れた効果か、+山中様の設計力 でしょうね!特に、JAZZボーカルの明瞭度が上がった様に聞こえます。

 又、金管楽器、ピアノ、その他の楽器も中音が前に出てきています。 そうかと言って、低音、高音が引っ込んだ事もないのです。

 ウェスタンのトランスを使うと、別の世界が広がるとかの話も聞きますが、 このアンプも全くの別世界が広がっています。もっとも、今までは、 DENONのPMA390IIIのプリアウトから6BQ5シングルに繋いでいました から比べるものではないかも知れませんが・・・とにかく、お気に入り のCDから、こんな音が入っていたのか?と言う体験が当分出来そうです。 楽器が楽器らしく声が声らしく、素晴らしいです。

 オルトフォンの CONCORDE105の小さいSPが喜んで鳴っています。有難うございました。

3月15日 追加レポートをいただきました。

 今もA20バッファーアンプ+6BQ5シングルアンプで聞いていますが、 末恐ろしい気がしてきました。

 CONCORDE105が二周り以上大きく聞こえます。 今まで、LP以上のソースは無いと思っていましたが、CDも結構な情報量が 入っているのですね?!これは、正直初めての体験です。何が効を奏して いるのでしょうか?A20でしょうか?12AU7を入れた効果でしょうか? それとも、SRPPの回路にした山中様の設計力でしょうか?

 6BQ5アンプの VRをフルに廻しきって使うとGAINが高すぎて使い難いですが、6BQ5の VRを3/4位まで絞ると使い易くなります。

 でも、本当に驚きです。こんな 情報(音)が入っていたのか?とか、CONCORDE105がここまで音を出すとは 思ってもいませんでした。
ALTECの605Aにした時、JBLのD130にした時が 楽しみでもあり、恐ろしくもあります。D130は、それしかないので、175か 075をどう探してどう繋ごうかと楽しみです。
本当に有難うございます。

以上、大阪・豊中市のNさんから2度にわたっていただいたレポートでした。

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