Valves' World 番外編その32


フォノEQ付きプリアンプ

A20送出トランス内蔵

 千葉市のKさんからの依頼ですが、つい先日出来上がった 300Bシングルアンプと組合わせて使う プリアンプで、定番の6DJ8イコライザーとA20送出バッファーを 組合わせてみました。

 左から電源スイッチ、バランスコントロール、ボリューム、 フォノ1−2の切替、入力セレクターの順です。

 入力は左側ラインが上からCD、TUNER、TAPEの3系統、 その右上二つがフォノ2系統とアース端子。 中央は出力2系統並列出しと一番下REC OUTです。

 ケース内部前方から
いつものようにケース底板上にパーツを配したスタイルで、 配線もやりやすく、メンテも容易です。

 ケース内部後方から

基本回路図

 イコライザー部およびバッファー部には、今までどおり 6DJ8使用による過去の作例と同様の回路構成で、 性能等も同水準を維持しています。
 なおこの6DJ8(正確には松下製7DJ8の未開封新品) はKさんが今年1月にこのプリアンプ予約のさい、 当方で確保しておいた持ち球の最終分です。



基本性能

入力インピーダンス  
Phono  47KΩ
Line  100KΩ
出力インピーダンス  450Ω(実測値)
基準出力電圧 1V

本体サイズ
400x270x120
重さ 8KG
消費電力 37W

EQアンプ部
ゲイン 30dB
入力感度 5mV
最大出力電圧 22V
許容入力(1KHz)
70mV(歪率0.1%時)
400mV(歪率1%時)
750mV(歪率5%時)
RIAA偏差 0.5dB以内

ラインアンプ部
ゲイン 15dB
  入力感度 160mV
最大出力電圧 10V
周波数特性 10Hz〜60KHz(-1dB)
歪率 0.1%以下(1V基準出力時1KHz)
残留ノイズ 0.1mV以下(補正なし)0.02mV(JIS-A)


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