300Bシングル WE91Bタイプ 
モノブロックx2


 千葉市のKさんから、今年1月にまずプリアンプのご注文をいただきましたが、その過程で パワーアンプもという話になり、まずこちらが先に完成しました。 出力トランスをはじめ真空管など主なパーツを既に集めておられ、 それらを活用して当工房の定番スタイルにまとめてみました。
 なお先にご注文いただいているプリアンプも現在既にほぼ完成、只今最終仕上の 段階ですので、このあとすぐに発表できる予定です。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view 

 アンプのデザインは当工房定番スタイルで、ご要望で 出力管カソード電流監視メーターを付加しました。
初段管はWE310AとWE328A両方お持ちなので、 そのどちらも使えるようにしてあります。


Top view

 トランス類、オイルコンそれに真空管一式全て支給品です。 出力管300BはWE製の供給が間に合わず、中国製を 暫定球として使用しています。
 前列のSWは外側が電源SW、その隣が整流管83のための スタンバイSWで、それらに連動して前面パイロットランプ (例によって銘板の真空管部分)が、 メインスイッチONで白色からB電圧印加で青色に変化します。 中程の小さなスイッチはNFBのon/off用です。


Top view

 電源インレットはご要望で旧来の2Pメタルコン使用です。


Rear view

 


初段管ヒーター電圧切替SW

 初段管は310Aと電圧違いの328Aも使えるよう、 切替SWを設けてあります。  


内部拡大写真は こちら

基本回路図


 基本回路はいわゆるWE91Bタイプで、初段ペントードによる ハイゲイン増幅ですが、電圧配分はこの定数で出力管との2次歪打消しなどが 適切に行われます。ご要望により軽微なNFBをかけられるようにしましたが、 この部分にはon/offのスイッチを設けてあります。なおNFBの関係で、 出力トランスはメーカー設計どおりの反転使用でなく、 いつものように同相トランスとして使用しますが、 このことによる支障は認められません。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

出力 9W 所要入力 750mV 
歪率 0.3%以下(1KHz1W時)
残留ノイズ 1mV以下 
周波数特性 10Hz〜21KHz(−3dB)
  ダンピングファクター 2.8
(以上すべて無帰還時)

消費電力 65W
本体サイズ 315Wx325Dx220H
重さ 15Kg

  入出力特性

出力対歪率特性(無帰還時)

周波数特性

ユーザーレポート


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