EL5ppステレオアンプ
三極管接続


以前トランス送出しの 101Dモニターアンプを作らせていただいた 静岡市のMさんの依頼です。
先のアンプを生かせるよう受けと 位相反転をトランスに任せたダブルPPアンプに仕立ててみました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

整流管の姿態にも拘って、手持ちの中からMullardGZ32を使ってみました。

Top view
トランス類は出力と入力がタムラ、あとはISOでまとめています。 電源部コンデンサーはこのクラスに相応しいオイルとフィルムを併用

Rear view

スピーカー端子はご8Ωと16Ωに対応

inside

内部拡大写真は こちら

出力管EL5(4689)

今回使用したEL5は強化版の4689で プレートおよびSGの耐圧や損失がアップしています。 詳しくは こちらのPDFファイルを参照ください

基本回路図


当工房ではおなじみの入力トランスを使った位相反転回路でシンプルが身上です。
EL5の三結時SG耐圧が不明で、多分新型6L6のようにプレート定格の375Vまでは
大丈夫だと思うのですが、別段出力を望む訳でもないので安全圏に抑えています。
実験では350Vで出力8W、370Vで10Wほどが得られました。
追試される場合はP−SG間に100Ω程の保護抵抗を入れたほうが良いでしょうし、
UL接続の場合はSG電圧がさらに上がりますから気をつけてください。
いずれの場合も6L6より、バイアスは浅め電流は少なめで、
真空管としての効率はこのEL5の方が優っているようです。
Mさんから送られてきたパーツの中にオイルコンが2個あったので、
B電源左右振り分けに利用してみました。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能
出力 5W+5W 所要入力1200mV
全高調波歪率  0.2%以下(1KHz1W時)
再生周波数帯域 12Hz〜25KHz(−1dB)
ダンピングファクター 1.9 
残留ノイズ 0.2mV以下(補正なし)
本体サイズ 430Wx280Dx190H
消費電力 95W

  入出力特性

歪率特性

再生周波数帯域

ユーザーレポート


ギャラリーへ戻る