WE101Dラインアンプ
モニターアウト付

2004年夏に 811Aシングルを製作させていただいた静岡市の Mさんから、
コーディネイトされたラインアンプで 少し変わったものをという依頼でしたので、
お手持の球の中から101、102を選んで直熱管ラインアンプとして 仕上げてみました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

トランス類は前回お作りした811Aアンプと同じALTECグリーンで 統一しました。

Top view

入出力端子は後部上面に配し接続を容易にしています。

Rear view

入力3系統、出力はラインとSPを併設、 さらにスイッチでヘッドフォンアウトへも切替

inside

102、101それぞれのDC点火回路、メーターアンプそれに Low Boostのための回路などでかなり込み合いました。

内部拡大写真は こちら

基本回路図

(増幅部は片チャンネル分のみ表示、入力切替およびメーター駆動回路は省略)

回路は一般的な三極管2段アンプですが、出力トランスに
600Ωと SP用6Ωが併巻されたタムラA−4714を使用、
モニターとしてヘッドフォンや小型SP使用時に効果的なLow Boost回路、
出力監視VUメーターなども装備しました。
ラインアンプとしての使用を前提としているため、 フィラメントのDC点火や
B電源リップルフィルターなど 残留ノイズ対策には万全を期しています。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

入出力特性

ラインアンプとしてのゲインは約15dBと標準的な値で、
基準出力2Vは 300mVで得られますが、
パワーアンプとしては 低感度で、最大出力250mWには2.3Vの入力を要します。

歪率特性

歪率特性

再生周波数帯域

20Hz〜30KHzまでフラットでラインアンプとして申し分ない性能です。
NFB回路に周波数特性を持たせたLow Boost機能は 100Hzで約7dB増強され、
ヘッドフォンやミニスピーカー使用時などに効果を発揮します。

ユーザーレポート

ギャラリーへ戻る