Valves' World 番外編その33


フォノイコライザーユニット

入力負荷切替付き

 東京・足立区のYさんからの依頼です。 高出力のMCカートリッジなどで、入力負荷抵抗を変化させると 音が変わることはよく知られていますが、それを実体験できるよう 入力抵抗の切替スイッチを装備してみました。MM型でも 信号ケーブルの静電容量などによって、最適負荷が変わることもありますので この切替は有効です。 

基本回路図

 基本的にはNo.21と同様の定番回路で、性能も同水準を維持しており、 入力負荷の切替スイッチを 追加したのみです。負荷は100KΩから600Ωまで6段階で切替えられます。
 なお本機には6DJ8の同等管7DJ8を使っており、6.8Vを 供給しておりますます。 厳密にはヒーター電圧7.2Vと6.3Vの違いがありますが、 ヒーター電流の差が整流回路の抵抗で吸収され、共に規定値±10%の 範囲内に収まり、実用上の問題はありません。


基本性能

入力インピーダンス
  100K・50K・28K・13K・2K・600Ωより選択
出力インピーダンス  3.3KΩ
基準出力電圧  140mV
入力感度 3mV (ゲイン33.4dB)
歪率  0.1%以下(1KHz基準出力時)
許容入力 45mV(0.1%歪) 300mV(1%歪)
       最大出力電圧 23V(歪率5%)
RIAA再生周波数偏差  ±0.5dB以内(20Hz〜15KHz)
  基準出力に対するS/N比 65dB以上

本体サイズ
115Wx260Dx145H
重さ 3.5KG
消費電力 21W


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