Valves' World 番外編その57
LUX A3600 改修例

 長野県千曲市のYさんから古いLUXのアンプA3600が自宅に 眠っているが、何とか活用できないかというご相談でした。 過去の改修例を提案させていただき、デザイン面でのご希望を 取り入れながら製作してみました。


 改修なったA3600アンプが、 下の写真です。

 例によってシャーシは全面的に作り替えましたが、 Yさんのご希望もあり今回はウッドケース仕様でなく、 両サイドにウッドパネルを装着、前面にはVUメーターを配しています。

 前面操作パネルは左端が電源スイッチ、VUメーターの両側に 左右入力VOL、間にあるツマミはメーター感度切替用、 右回しで0.1W−1W−10W−メーターOFFの順となります。
 

中央初段管6AQ8と電源トランスの間にあるスイッチは ULと三結動作の切替用

スペースの関係で整流管とコンデンサーの距離が取れませんでしたので、 間に遮熱板を設けました。

 ボンネットはチョコレートブラウンに再塗装、シャーシと サイドウッドの間に空けてある隙間に差し込む構造にしました。

 元のアンプも多少手が加えられており、内部部品の変更などもいくつかありました。 それらのうち良質のものは再利用しましたが、4つの黄色いカップリングコンデンサーも そうです。


基本回路図

 電源回路はダイオードと6BY5を二本組み合わせたハイブリッドとしましたが、 今回は電源トランスのヒーター巻線に余裕がありますので追加トランスは不要です。 初段と位相反転は元の真空管6AQ8と6FQ7を利用してムラード型でまとめてみました。 出力段はいつものように固定バイアスAB級動作からセルフバイアスA級動作に変更、 三結・ULの動作切替も設けてあります。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。 データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが、お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能(カッコ内は三結時)

出力
26(17)W+26(17)W 所要入力 650(500)mV

全高調波歪率 
1KHz 1W時 0.02(0.05)%以下
10W時 0.1(0.2)%以下、15W時 0.2(0.5)%以下

再生周波数帯域 5Hz〜70KHz(−1dB)

ダンピングファクター 5.5

残留ノイズ 0.5mV以下

消費電力 200W
本体サイズ 490Wx260Dx200H
重さ 15KG

 

ユーザーレポート



ギャラリー本館へ

ギャラリー別館へ