Valves' World 番外編その56


バランス伝送対応バッファーアンプ
トーンコントロール付き

 福岡県久留米市のMさんからの依頼です。UTC A20を4個使って バランス入出力に対応、トーンコントロールも良質のものをという ご要望でした。

 前面パネルは右から入力セレクター(バランスorアンバランス)、 アンバランス1〜3選択、左右音量バランス、音量VOL、 トーンTreble、Bass、出力選択(バランスx1、アンバランスx3)、 そして電源スイッチの順です。
幅435 奥行き330 高さ120、重さは7Kg

 背面は左が入力群、右が出力で、それぞれバランス1系統と アンバランス3系統を備えています。

 ケース内部はいつもと違い左の電源部は底面に、アンプ部分は サブシャーシを使って中段にまとめてあります。

基本回路図

 回路はA20を入出力部に採用、そのあいだにLUX型トーンコントロール 回路をサンドイッチした形です。バランス信号はそのままA20に入力、 アンバランスはいつもの6DJ8インピーダンス変換アンプをとおしています。



基本性能

入力インピーダンス  100KΩ(アンバランス)600Ω(バランス)
出力インピーダンス  600Ω(バランス・アンバランスとも)
基準出力電圧  1V
入力感度 100mV (ゲイン20dB)
最大出力電圧 20V以上
歪率  0.1%以下(1KHz基準出力時)
再生周波数帯域  10Hz〜45KHz (−1dB)
  トーンコントロール特性
Bass ±10dB (at100Hz)
Treble ±10dB (at10KHz)
残留ノイズ 0.1mV以下(補正なし) 20μV(JIS−A)
(VOL最大、入力端子1KΩ終端、出力100KΩ負荷にて測定)

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