Valves' World 番外編その19
RCA227採用バッファーアンプ

 四国中央市にお住まいのMさんから、 お気に入りのナス管RCA227があるが、これでバッファーアンプを 作ってもらえないだろうかというご相談でしたので、 旧作12Aラインアンプ同様の構成・スタイルで仕上げました。

入出力はそれぞれ2系統で、出力側は600Ωと 150Ωの2種類にしました。

折角のお気に入りRCA227ですので、
それを支える周辺パーツも 良質のものを選んでみました。

基本回路図

 旧作12Aバッファーと基本回路は同一で、傍熱管のため ノイズ対策も容易と判断、手持ちのST管27での予備実験の結果も 良好でしたが、お預かりした227では0.2mV程のヒーターハムがのってしまいます。 もちろん許容以下で、その製造年代や構造からして止む得ないものかも知れませんが ちょっと誤算でした。そのため後につながるパワーアンプによっては、 このアンプのゲインを加減できるよう、二組の出力端子を 使い分けられるようにしました。また上部に支えがないナス管の構造上、 振動にも敏感ですので、アッテネーターのクリックは外してあります。 整流管は今までどおり84でも十分なのですが、80にしておけば ナス管を入手して全体の雰囲気を揃えられると思い採用しました。



基本性能

入力インピーダンス  100KΩ
出力インピーダンス  600/150Ω
基準出力電圧  1V
ゲイン 6dB/0dB(2倍/1倍)
最大出力電圧 40V以上
歪率  0.2%以下(基準出力時1KHzにて)
再生周波数帯域  20Hz〜27KHz (-1dB)
  残留ノイズ 0.2mV以下(227使用時)0.03mV以下(27使用時)
     

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