8005ダイナミックカップルドアンプ
シングルモノラルx2

名古屋にお住まいで現在 PX25アンプをお使いいただいているKさんからの依頼です。
美しい音と力強さ(響きのよさ)を求めて、なおかつありきたりの出力管でない
特色のあるアンプというやや難解なご注文でしたが、フランス製SFR8005と
ドライバーに同じく3T20という組み合わせで挑戦してみました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

2台のアンプは左右対称、シャーシはピアノブラック、トランスはヴァイオリンのような 光沢のある色といずれもKさんの好みですが、かなりてこずりました。^^;

中でも手をやいたのはこのトランスの塗装で、ご希望の「ヴァイオリンのような 光沢のある色」を探すのが一苦労、 やっと見つけてきてもこの季節気温が低くて下地3回、上塗り3回がなかなか乾きません。 でもどうにかそれらしい近い色に仕上げられました。

Top view


Rear view


inside

内部拡大写真は こちら

SFR8005他

左2本が今回使用のドライバー3T20とSFR8005、 右側のRCA8005とVT62も使用可能ですが、見た目や造りの良さは さすがにフランス製が洗練されたものを持っています。 8005については こちらのPDFファイルを参照ください

ピアノブラックのシャーシとヴァイオリン色のトランスに映えるトリタン送信管の輝きを愛でる楽しさは この種の真空管ならではのものです。

基本回路図


基本的にはいつもの811Aと同じですが、ドライブ電圧もやや高く
ゲイン不足が懸念されるので前段は6EM7を使った2段アンプとしました。
合計3段アンプとなりますので初段と2段目は直結にしてNFBループ内の 時定数箇所を一つ減らしています。
ドライバーは当初いつもどおりEL34あたりを予定していましたが、 直熱管の採用というご希望に従って
3T20に変更、結果として やや力不足で最大出力が若干低下(18W→12W)しますが音味優先で決定しました。
この3T20を採用したため電源部がやや複雑になり、 8005の10Vと3T20の7.5V両方を
供給するため10V巻線が二組ある845などのステレオ用MS−UVDを採用、
高圧部は370V0.6Aをブリッジ整流しましたので 811Aの約2倍に達する
8005のプレート電流180mA(最大出力時200mA)を 余裕をもって流すことができます。
ここは例によってダイオードと整流管によるハイブリッドタイプで、 高圧印加遅延も兼ねています。
出力トランスはこれだけのDC電流に耐えられるものとして FW−150−3.5Sを手持ちの中から採用、
1次インピーダンスは2次16Ωに8Ω負荷として約半分で使っています。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

入出力特性

歪率特性

再生周波数帯域

ユーザーレポート


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