60年代 TRIO アンプのリフォーム


餌食になったのは福岡市のUさんが送ってきた
TRIO W−46K というプリメインアンプで
終段は7189のAB級PP、当時の一般的なクラスのものです。
その中から使えそうなパーツとして、真空管、出力トランス、
それに若干のCR類などを取り出しました。


取り出したパーツを並べてレイアウトを検討します。
電源トランスはA級PPには容量不足で、
手持ちの山水P−100を活用。


シャーシの加工が完了


部品を組付けてひとまず完成


旧機を偲ぶものとしてフロントパネルについていた
TRIOの エンブレムを残して欲しいという
依頼者の要望でパネルから切り抜く


アンプのケースはいつものように木枠タイプですが、
そこに切り取ったエンブレムを嵌め込むように加工


出来上がったアンプをウッドケースに嵌め込んで完成
エンブレムの後には白色LEDがシャーシ側についており
パイロットランプとして機能




シャーシを反対向きにセットすればいつものスタイルです。


回路は12AX7半分で増幅、残り半分でPK分割の位相反転
終段7189は三結のA級PPという構成です。
元のアンプの数分の1の出力ですが、三結A級PPならではの
音楽性豊かなアンプに生まれ変わりました。

基本性能
出力3Wx2 所要入力500mV
歪率 0.2% (1KHz1W時)
再生周波数帯域 20Hz〜50KHz(±0dB)
ダンピングファクター 5.0
残留ノイズ 0.3mV以下



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