808/811Aダイナミックカップルドアンプ 
モノブロックx2



 神戸市須磨区のAさんからの依頼です。
 過去には大変思い出深いSTC4212アンプや2Wayのチャンネルデバイダーを依頼いただいています。
 今回は、チャンネルデバイダーを駆使したオーディオシステムを構築するにあたり中高音用のアンプをとの依頼でした。
 また、今回はウッドケースをAさんが持ち込まれると言う事でしたので、仕上がりがどのようになるのだろうと楽しみにしていたのですが、ご覧の通り非常に真空管アンプにマッチした渋い仕上がりになりました。
 このウッドケース、Aさんのご友人の作で材質は「栗」、仕上はなんと「漆」。 漆器の製作手法をそのままウッドケースに応用されたとのことです。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view 

 特別大きな部品が無いため全体的にこじんまりした印象です。


Top view 前方から

 写真では解りにくいですがボリュームのツマミの後にあるスイッチが、808/811Aを切りえ時にヒーター電圧を変更するための切替スイッチです。 誤って切り替わらないようロック式になっています。


Top view 後方から

 スピーカー出力は、三系統切替式。
 このアンプを単体で使用する場合も想定しています。


Rear view

 背面に、コンセント用インレットと入力を二系統用意しました。 これも、チャンネルデバイダーを使用しない場合を想定した切替です。


 内部拡大写真は こちら

基本回路図


 若干の変更はありますが、No.206No.140を踏襲した回路構成になっています。  モノラル構成に分割したため電源回路を変更しています。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの健康状態だけは把握しておきたいと思っています。



基本性能

 モノラル構成に分割したため電源回路を変更していますがそれに伴い各部の電圧が若干変わったため最大出力が少し小さくなっています。
 それ以外特性的に変わった部分はありませんでした。
 詳細については、旧工房のNo.206No.140をご覧下さい。

出力 9W 所要入力800mV(808使用時)
出力 10W 所要入力750mV(811使用時)
全高調波歪率 0.5%以下(20Hz〜20KHz 1W時)
再生周波数帯域 10Hz〜44KHz(-1dB)
ダンピングファクター 3.0(811)2.6(808)
(残留ノイズ 1mV以下)

1台あたり
消費電力 95W(811)110W(808)
本体サイズ 240Wx340Dx200H
重さ 10Kg

ユーザーレポート


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