845シングルアンプ 
211ドライブ モノブロックx2


 福岡県久留米市のMさんからの依頼です。
 以前にも300B/PX25シングルやプリアンプをご依頼頂いている当工房の常連様。 この度は、211/845コンパチアンプを原点に、ドライバー/出力管の切替を廃しその他諸々の変更を加えたスペシャルバージョンです。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view 

 トランス、球の配置等デザインは前作とほぼ同じですが、入力トランスが追加された事、初段がEF86に変更され事でメーターやスイッチの配置が異なっていますので大分雰囲気が違います。


Top view 前方から

 手前に見える二つのスイッチがそれぞれ電源とスタンバイ。 スタンバイスイッチをONにする事でダンパー管が起動し高圧が供給される仕掛けになっています。


Top view 後方から

 例によって高圧電源部の要は全て高耐圧フィルムコンの採用で信頼性を高めています。 


Rear view

 今回は、スピーカー端子を一組としインピーダンスをスイッチによる切替方式にしました。

 内部拡大写真は こちら

基本回路図


 今回はトランス入力を採用しました。 初段真空管がEF86に変更されていますが、トランスは前回同様タンゴです。 基本回路は前作と同じです。設計理念などは 1作目ページを参照下さい。
 

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの健康状態だけは把握しておきたいと思っています。



基本性能

 今回は球の切替がないためNFB量を少なめ(約6dB)にしオーバーオールでNFBをかけてみました。 そのせいもあって入力感度はかなり高めです。 帰還量が異なるため前作に比べ歪率、帯域が異なっておりキャラクターの違うアンプに仕上がっています。

出力 21W+21W 所要入力250mV
全高調波歪率 0.2%以下(1KHz 1W時)
再生周波数帯域 10Hz〜21KHz(±2dB)
ダンピングファクター 5.3
(残留ノイズ 1mV以下)

1台あたり
消費電力 200W
本体サイズ 430Wx410Dx300H
重さ 26Kg

  入出力特性

出力対歪率特性

周波数特性

ユーザーレポート


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