45/2A3コンパチ シングルステレオ
オークション参加作品

多数のご参加ありがとうございました。おかげさまで12月11日に無事終了いたしました。
以下の説明文等は出品時のものです。

今年もあと1ヶ月足らずになってしまいましたが、受注アンプの製作に明け暮れ
気がついてみるとこの1年出品したアンプは1月に1台だけでした。
そこで一念奮起、急遽製作してみました。
予備テストの時間など取れませんから、一般に親しみのある真空管で 音が良く、
長期に安定した動作が期待できるものとして、 45シングル、ちょっと欲張って2A3コンパチとなりました。
真空管オーディオを語る上で、どちらも一度は聴いておきたい出力管ですね。
1年間の感謝を込めて丁寧に仕上げてあります。お手元でぜひ 可愛がってやってください。

回路図

測定結果



Front view

左が45、右が2A3を装着した状態です。
トランス類はすべてISOの新品で、電源がMS−160、 チョークEC−12−150S
そして出力トランスは タンゴ時代からの超ロングセラーU−808です。
初段管は当初6SL7の予定でしたが、 ちょうどRCAの高信頼管5691が手元にありましたので 大奮発です!


Rear view

電源インレットおよび入出力端子などはいつもどおり 後部上面に配置しています。



Top view

最前列のツマミ2個は左が入力VOL、右側電源スイッチ隣が45と2A3の切替


inside

内部拡大写真は こちら


付属真空管

左からSylvania45x2、RCA2A3x2、同5691x2、同5V4Gx1 以上7本をお付けします。


45は刻印の新品ペアですが、2A3の方はUsedでベースのプリントも
違っていますので、こちらはオマケ程度に考えてください。



シャーシの構造について時々お問合せがありますので、この機会に公開しておきます。
上の写真のように木枠とアンプ本体は完全に分離します。
木枠は花梨無垢材を使用し、天然オイルで仕上げてあります。
よくあるような木枠に 天板を乗せただけのような安直なつくりではありません。
趣味のオーディオ機器とはいえ、家族や他人の目に触れる機会も多いと思いますが、
そのことも考えて違和感のない仕上げを心がけています。
出来ればたまに本体を取り出して木枠を家具用ワックスなどで磨いてやってください。
いっそう愛着もわき、生涯付き合えるアンプになることと思います。

回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)


回路は6SL7(5691)のSRPPによるドライバーと、
出力段自己バイアスという最もシンプルな部類に属するもので、
ハムバランサー以外調整箇所もなく長期にわたって安定した動作が約束されます。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能
出力 45使用時2W(2A3使用時3.5W)x2 所要入力 800mV
全高調波歪率 1.2%以下(1KHz1W時)
再生周波数帯域 10Hz〜20KHz(−1dB)
入力インピーダンス 100KΩ
出力インピーダンス 8Ω
残留ノイズ 1mV以下(8Ω負荷時 入力オープン・ショートとも補正なし)
ダンピングファクター 1.8(45) 2.2(2A3)

入出力特性

歪率特性

再生周波数帯域




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