AT20トランス結合シングルアンプ
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過去に数台のアンプをご注文いただいている尼崎市のYさんから、
今回は英国MazdaのAT20を採用したアンプの依頼でした。
欧州管特有の気品ある優雅な音を引き出すため良質のパーツを投入、
シンプルな回路で構成してみました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

左右対称のモノラル構成、仕上げはいつもどおりチークのウッドケース仕様です。

Top view

トランス類はすべてタムラ製、とくに出力トランスは同社のパーマロイコア 使用品を採用、AT20とは絶妙のマッチングでした。

Rear view

入出力端子等はすべてトランス後方上面に配しました。

inside

パワーアンプとしては最もシンプルなトランス結合2段アンプのため 内部の部品点数も最小限です。

内部拡大写真は こちら

今回使用した英Mazda AT20

Ef:6V
I f:1A
Gm 4200
Ra 2520Ω
μ 11
Pd Max  20W

Cossorの細管タイプもありますが、見た目の貫禄はやはり・・・

回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)


ドライバーはECC32をパラで使用、元々バイアスが浅くドライブの楽な AT20ですから
ドライバーの余力は十分ありますので二次側負荷を 思い切って重くし、
アバレを抑えながら高域を素直に延ばすことが出来ます。
AT20は規模的にはPX4クラスですが、内部抵抗も高くいわゆる高圧少電流動作タイプです。
この動作の違いは繊細で瑞々しい音になって現れているようです。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能
出力 4.5W 所要入力 1100mV
全高調波歪率 0.5%以下(1KHz1W時)
再生周波数帯域 20Hz〜27KHz(−2dB)
残留ノイズ 0.6mV
ダンピングファクター 1.3

入出力特性

歪率特性

再生周波数帯域

ユーザーレポート


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