45/2A3コンパチシングルステレオアンプ 
トランス結合ドライブ


 盛岡市のUさんからの依頼作品です。お馴染み45と2A3のコンパチアンプですが、 出力トランスにはタムラのパーマロイコア使用F7002、ドライバートランスは 橋本A107などを採用して高品位のアンプに仕上げました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view (45装着時)

 デザインはUさんのご希望で、過去の作例No.103からメーターと入力切替を省いたものです。


Front view (2A3装着時)

 45や2A3はこの写真の他にナス管245、DONの2A3同規格管、超45 などお持ちで、それらすべてを安全に使用できるよう設計しました。


Top view

 トランス類は後列両側がタムラF7002二台と真中が電源のPC8002、 その前の列が橋本で二台のA107とチョークC10−130W。 A107の外側には45/2A3の切替SW、バイアスチェック端子などを 配しました。


Rear view

 パーマロイコアのF7000シリーズはいつも300Bアンプなどで使うF2007よりは 20数ミリ背が低く、45や2A3にはこちらの方がバランスよく似合います。


内部拡大写真は こちら

基本回路図


 基本回路はいつものようにドライバーは6SN7パラで A107とマッチングをとり、二次側ダンプ抵抗で若干の 補整を行います。入力感度はやや低目になりますが、 浸透力があって好ましい音質になります。
 出力段はF7002が3.5KΩですので 2A3はバイアス抵抗1KΩでプレート電流50mA弱に絞った動作、 45の時は通常の1.5KΩバイアス、35mA動作、さらに4Ω端子に 8Ω負荷でマッチングをとります。
 電源部に採用の整流管80Kはちょっと珍しい球ですが、 お馴染み80の国産傍熱タイプです。米球には同じタイプの83Vという 一般的な球もありますが、こちらは80Kより効率が良いため、 このままの回路ではB電圧が高目に出ますので、電源トランスの タップを280V位置に下げる必要があります。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

出力 2W+2W(45) 3.5W+3.5W(2A3) 所要入力 1600mV
歪率 1%以下(1KHz1W時)
周波数特性 15Hz〜21KHz(−1dB)
ダンピングファクター 3.0(45) 2.5(2A3)
残留ノイズ 1mV以下(補正なし)
消費電力 70W
本体サイズ 375Wx265Dx200H
重さ 22Kg

  入出力特性

出力対歪率特性

周波数特性

ユーザーレポート


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