71Aシングルステレオアンプ |
ヘッドフォン端子およびラインアンプ機能つき |
71Aに惚れ込んだ名古屋市のTさんから、 「71Aを楽しむために ○直接71Aの出力をスピーカで聞いてみたい ○バッファアンプとして71Aの音色を他のアンプで聞いてみたい (プリアンプとパワーアンプの間に挿入するような使い方も想定 しております) ○ヘッドフォンであれば出力不足を気にせず楽しめるのでは (実は今現在まともなヘッドフォンを持っていないのと、 若い時 と違ってヘッドフォンで音楽を聴くのが億劫なのですが、 真空管 だと聴き疲れないと聞くので聴いてみたいと思った次第です)」 といったご相談があり、それでは3点とも叶えられるようなアンプを 考えてみましょうということになりました。 |
Front view
全体のスタイルは最初に目を留めていただいたNo.77のヘッドフォンアンプを
基本にしています。
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右下VOLの上にあるツマミでラインアウト、SP、ヘッドフォンを切り替えます。 |
Rear view
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inside
内部拡大写真は こちら |
回路は以前の物とほとんど同じで、出力側に切替スイッチのみが追加となります。
トランス類はすべてノグチさんで統一しました。とくに出力トランスは
今まで使っていたようなLUXや旧タンゴ製品が入手難ですので、とりあえず
廉価品の中からナローレンジながら音質的に好感の持てるPMF-6Wを
採用しましたが、このクラスの球には結構バランスよくマッチしています。
なおライン出力はOPT一次側からカップリングで取り出す方法も試みました。
確かに歪率・f 特など数値は格段に向上しますが、音的にはやはりトランスを通した
二次側からの方が好ましい結果が得られましたのでこちらに落ち着いています。
基本性能
出力 0.8W+0.8W 所要入力500mV
全高調波歪率 1KHz0.1W時 1%以下
再生周波数帯域 36Hz〜39KHz(−1dB)
ダンピングファクター 2.0
残留ノイズ 0.12mV以下(VOL最大 入力端子1KΩ終端 補正なし)
なおラインアンプとしては
基準出力1V時 所要入力140mV (ゲイン17dB)
歪率 0.1%以下(1KHz)
最大出力 4V
再生周波数帯域 40Hz〜40KHz(−1dB)
残留ノイズ 0.1mV以下(VOL最大 入力端子1KΩ終端 補正なし)
(以上いずれも出力負荷100KΩ)
本体サイズ 255Wx325Dx160H
重さ 7KG
消費電力 22W
入出力特性
歪率特性
周波数特性
上記特性グラフはいずれもパワーアンプとして8Ω負荷時のものです。