808/811A共用シングル モノラルx2
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神戸市のTさんからの依頼ですが、氏はオイルコンの収集マニアでもあり、
手持ちの大量の駒を使った結果、巨大なアンプとなりました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

写真は808使用時

811A使用時はこうなります。

Top view

オイルコンが上面スペースの3分の1強を占有しています。

Rear view

どこから見てもオイルコンだらけ!

inside

さらに内部にもオイルコン、右上茶色の大きなケースマイカも 氏のコレクションです。

内部拡大写真は こちら

基本回路図


基本回路は当工房定番の808や811Aダイナミックカップルドアンプと同一ですが、
共用ということでフィラメント電圧切替スイッチなど付属回路が増えました。
とにかく出力管によって消費電流が1.5倍ほど変動しますから、
各部への供給電圧配分に定電圧放電管を出力管にあわせて 使い分けるなど工夫しました。
B電源整流は水銀整流管83を使用しましたので、スタンバイリレーを 装備しています。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

出力 11W(808使用時) 13W(811A使用時)
全高調波歪率 0.7%(808) 0.1%(811A) ともに1KHz1W時
再生周波数帯域 20Hz〜30KHz(±1dB)
残留ノイズ 1mV以下
ダンピングファクター 3.1(808) 3.6(811A)

入出力特性

808、811A共に入力感度はやや低目ですが、
それでも2Vでともに最大出力に達しますので、 実用上問題のない値です。

歪率特性

歪は808の方が多いですが出方が素直で、実際聴き比べた感じでも
こちらの方がしっとりした音で好感が持てました。
811Aの方は低歪ですが高域に送信管特有のきらびやかさがのり、
派手目の音といったところです。
ソースによって使い分けるには好都合かも知れません。

再生周波数帯域

ユーザーレポート


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