DA60トランス結合シングルアンプ |
モノラルx2 |
長野県茅野市のSさんからの依頼です。自作を目指して長年集めてこられた パーツ類をお預かりし、ご相談しながら回路設計・デザインなど決めてゆきました。 |
Front view
レイアウトは左右対称のウッドケーススタイル、配置などは
写真をお送りしながら決めました。
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Top view
お預かりしたパーツはむかし特注した電源トランス、バランス受け用の
入力トランスNN−6、それに真空管一式です。これにデザインを合わせた
ISOの特注出力トランス、いつものNC−20ドライバートランス、
そしてチョークなどをこちらで用意、出力管電流監視用に山本音響製のメーターも装備しました。
入力はトランス受けの600Ωバランスとアンバランス2系統対応、それぞれを
スイッチで切り替えて使用します。
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Top view
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Rear view
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内部拡大写真は こちら |
本機に使用のDA60、直熱三極管でフィラメントは6V4Aのトリタン、
下写真のように煌々と輝きます。
ピンは特殊な形状のため専用ソケットが必要ですが、
右のようなテフロン製高信頼ソケットが
山本音響工芸から発売されています。
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電圧増幅段は初段がμ27のHL41、ドライバーはML6、これを 毎度おなじみのNC−20を介してDA60をドライブします。 本来DA60はその名のとおりプレート損失60Wで、 500V程度の実効プレート電圧をかけ、120mA程度流すことで 規格一杯の動作となり、20W以上の出力となりますが、提供された電源トランスの電圧では不足ですし、 かといって固定バイアスの採用はこのような稀少古典球には憚られます。 依頼主もあえて大出力をお望みではありませんので、このまま現パーツを活用して、 実効プレート電圧380V電流95mA、プレート入力36Wと、ごく控え目な動作としました。 無論これでもDA60の真価は充分発揮されており、出力も10W以上が確保されています。 |
当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を
追求するアンプでもありませんが、お渡しするアンプの
健康状態だけは把握しておきたいと思っています。
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出力 10W 所要入力500mV
全高調波歪率 0.2%以下(1KHz 1W時)
再生周波数帯域 8Hz〜41KHz(−1dB)
ダンピングファクター 2.6
残留ノイズ 0.8mV以下(補正なし)
消費電力 105W
本体サイズ 385Wx375Dx220H
重さ 25KG
入出力特性
出力対歪率特性
周波数特性