WE429A ダブルPP ステレオアンプ
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 今年初めにPP方式のプリアンプを作らせていただいた大阪・豊中市のNさんからの依頼です。 同プリアンプに組み合わせる小型パワーアンプということで、WE429のPPとしましたが、 回路は入力トランスを使ったWPPで構成してみました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view 

 本体サイズは先のプリアンプに合わせて375x260、電源部を 中央に配した左右対称型です。


Top view

 出力トランスはタムラF486、電源やチョークそれに ALTEC入力トランスなどはお手持ち品の活用です。 せっかくのWE429AですからドライバーもWEの407Aとこだわってみました。


Top view

 


Rear view

 


  内部拡大写真は こちら

基本回路図


 回路は入力トランスによる位相反転を使ったダブルPP、 このままでも十分低歪ですがDF改善のためF486の3次巻線から ドライバーのカソードにNFBをかけています。 高圧電源部は407Aや429Aの立上がり遅いため、ダイオードと 整流管を組み合わせて時間を稼いでいます。 組み合わせるプリは先のPPトランス送出に限定していますから、 いつものような入力トランス直前のバッファーやアッテネーターなどは設けていません。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。 データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが、お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

出力 5.5W+5.5W 所要入力1800mV
    全高調波歪率 0.1%以下(1KHz 1W時)
再生周波数帯域 20Hz〜40KHz(−1dB)
ダンピングファクター 2.5
残留ノイズ 0.4mV以下(補正なし)

消費電力 80W
本体サイズ 375Wx260Dx175H
重さ 10KG

  入出力特性

出力対歪率特性

周波数特性

ユーザーレポート


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