45シングルステレオアンプ 
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 大阪・箕面市のクラシカルレコード愛好家Nさんから、小編成の室内楽など を豊かに再現してくれるアンプという依頼で製作してみました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view

設置場所の都合で横幅は200mmに限定、色は黒でシンプルなデザインというご注文でした。


Top view

限られたサイズの中に45用としてはかなり大きな出力トランスを載せました。

Rear view


inside

内部拡大写真は こちら

基本回路図


 アンプそのものの回路は過去に何度も作っているものと大差なく、 初段5極管でゲインを十分に稼ぎ、45の高いバイアス電圧に対処しています。 お馴染み717Aを採用しましたが、今回は電流を大目に流し、 今までの6SJ7に準じた使用法でなくプレートとSGを同電位にした 717A本来の使い方です。これで十分な励振電圧とパワーを得ることが出来、 45のグリッド電流に負けずA2領域まで振込んでいます。
 本体サイズの制約がありましたのでチョークは内蔵用小型としましたが、 2台使ってB電源を左右振り分けにしましたので、十分な容量の出力トランスと あいまって低域の分解能も高く、小出力ながら安定感のある再生音を聴かせてくれます。
 真空管アンプ、とりわけシングルアンプでは出力トランスは最重要パーツ、 どんな銘球も組み合わされる出力トランス次第で歌いっぷりは変わってきます。 名優にはそれなりの脇役と舞台が必要なようです。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

出力 2.4W+2.4W 所要入力400mV
    歪率 1%以下(1KHz 1W時)
再生周波数帯域 24Hz〜22KHz(−1dB)
ダンピングファクター 2.2
残留ノイズ 1mV以下(補正なし)
消費電力 57W
本体サイズ 200Wx340Dx185H
重さ 12KG

  入出力特性

歪率特性

周波数特性

ユーザーレポート


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