WE350Bシングル ステレオアンプ |
ビーム管接続 |
栃木県のNさんから手持ちのWE350Bを活かしたアンプをという依頼でした。
6L6系の出力管ですが、折角の350B、ビーム管接続のままで
WEサウンドを堪能できるアンプを目指してみました。
Front view
シンメトリックな配置と中央部にやや変化を持たせたデザインは
ご本人の希望です。
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Top view
出力トランスは300B用として有名なMagnequestFS−030、
その他は橋本でまとめました。
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Rear view
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inside 入力端子のノイトリック、出力のWBT、シューターのソケットなどは 依頼者の蒐集品です。 内部拡大写真は こちら |
基本性能
出力 8Wx2 所要入力 400mV
全高調波歪率 1%以下(1W時全帯域)
再生周波数帯域 20Hz〜26KHz(±1dB)
残留ノイズ 0.6mV
ダンピングファクター 約4
入出力特性
多極管ということで当初20dB程度のNFBを予定して、
初段の設計をしていましたが、
10dBで十分な性能と好音質が得られました。
そのため入力感度は
やや高めになっており、
入力400mVで最大出力に達します。
歪率特性
多極管の2段アンプですからやはり10KHzの歪率は
他に比べて悪くなっていますが、
再生音に荒削りなところはなく、
むしろ三極管アンプにはない独特の
雰囲気が楽しめるアンプに仕上がりました。
NFB量を増やすと当然数値上の特性は向上しますが、
いわゆる350Bらしさが消えてゆくようです。
再生周波数帯域
20Hz〜26KHzは±1dB、低域端で僅かに持ち上がっていますが
不安定な兆候は見られませんし、高域はアバレもなく素直に減衰しています。
ダンピングファクターは全帯域にわたって
4前後となりました。