300Bシングル トランス結合ステレオアンプ 
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 埼玉県北葛飾のMさんからのご依頼です。お聴きになられるのはJAZZだけということですし、 お使いのJBL4311Bなどとの相性も考慮して、 いつもの300Bシングルトランス結合をISOトランスでまとめてみました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view 

 トランス類はすべてISO製ですが、いつものタムラとは また違った雰囲気が出ています。


Top view

 後列はFC−30−3.5S 2台と電源のME225、 その前がドライバートランスのNC−20とチョークです。  


Rear view

 

  内部拡大写真は こちら

基本回路図


 回路も広帯域設計で、初段は6SN7のSRPP、次段6V6または 349Aの三接とNC−20で300Bを強力ドライブとしました。 NFBは選択スイッチを設けて約6dBかけられるようにしています。  

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

出力 8W+8W
 所要入力
580mV(NFB なし)  1150mV(NFB 6dB)

    全高調波歪率
   0.2%以下(1KHz 1W時 NFB なし)
0.1%以下(1KHz 1W時 NDB 6dB)

再生周波数帯域
  20Hz〜38KHz(−1dB NFB なし)
7Hz〜60KHz(±1dB NFB 6dB)

ダンピングファクター
2.8(NFB なし)  6.3(NFB 6dB)

残留ノイズ  0.5mV以下(NFB なし)

1台あたり
消費電力 128W
本体サイズ 480Wx380Dx210H
重さ 27Kg

  入出力特性

歪率特性

周波数特性

ユーザーレポート

ユーザーからのメールによる評価です。
(ご本人の許可を得て掲載しております)
 作っていただきました300Bのアンプですが、手元に届いて早1ヶ月になろうとしております。製作にあたりましてはいろいろと無理なお願いをしましたが、快く対応頂きありがとうございました。

 アンプに火を入れるのは主に土・日曜のみですので、なかなか馴染んできませんでしたが、今日突然のように、音がクリアーな響きに感じられるようになりました。何か霞みが取り払われたような感じで、長年使ってきた「JBL4311B」が別人のような感じです。 また、NFBの切り替えをつけていただきましたが、圧倒的にNFBがOFFの状態の方が音の切れ味・立ち上がり・スピード感などが素晴らしいです。 ただ、我が家のスピーカー配置の為なのか、音像が少し左よりの傾向があり、ボリュームを左右独立でお願いすれば良かったと感じています。 将来、バッファーアンプをまたお願いすればOKかもしれません。

 知人が「WE349A」を譲ってくれるとの事ですので、6V6から交換するのもまた楽しみですし、300Bも本家WEにできれば最高です。 スピーカーのグレードも上げられればと、これから楽しみが増えそうです。

 「ずっと使い続けられるアンプになりますよ!」と言われておりましたが正にその通りになりそうです。ありがとうございます。
御社のご発展をお祈りしつつ、近況報告とします。

以上、Mさんからいただいたレポートです。
 


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