VT52シングルステレオアンプ 
プレートチョーク結合


 東京・三鷹市のMさんから8年ほど前にショップで買ったVT52の 自作アンプの改修依頼です。元の回路などを出来るだけ尊重して 新たに組みなおしてみました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view 

 電源トランスやチョークなどは新調、それに合わせて元から付いていた OPT FX−50もハンマートーンで再塗装しました。 また電源部ケミコンは廃止して長期安定動作を約束できるオイルコンに変更しました。



Top view

 


Rear view

 

  内部拡大写真は こちら

基本回路図


 元のアンプの回路は故・浅野先生のプレートチョーク結合50シングルを 参考に、ドライバー・出力管などを変更したもののようですが、各段のバイアス不適切や プレートチョーク選定のまずさなどで、トラブルがつづいていたようです。 今回できるだけ原回路を尊重しながら、ゲインが高すぎて使いにくかった初段6SF5を 6C6(77)の三結に変更、これは本来なら310Aを使いたいところですが、 あいにく入手難のため諦めました。ドライバーは336Aでこれを原回路どおり プレートチョークで動作させています。 なお元のアンプではハム対策のためか、VT52はもとより初段・ドライバーまでDC点火 とされていましたが、不要のため出力管を除いて通常通りAC点火にしています。 出力管VT52は適正バイアスに調整、 負荷のFX−50は3.5Kのためミスマッチでしたが、2次側4Ωに 8Ω負荷で実質7K弱、ちょうど良くなりましたし、低歪化・ DF値向上にも貢献できています。 

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

出力 3W+3W  所要入力 400mV
歪率 1%以下(1KHz1W時) 4%以下(同3W時)
周波数特性 22Hz〜30KHz(1W時−1dB)
ダンピングファクター 3.1
残留ノイズ 1mV以下 補正なし

消費電力 105W
本体サイズ 475Wx325Dx220H
重さ 24Kg

 

ユーザーレポート


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