211/845フルコンパチ シングル アンプ 
モノブロックx2


 前回はSTC4212の大型アンプをご依頼いただいた兵庫県たつの市のMさんですが、 今回のこのアンプもサブ機としてご注文いただきました。
(ついこの間の新作ECC32プリアンプも同時注文でした)

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view 

 デザインなどは前作とほぼ同じですが、 トランスの床面積がやや小さいので高さはあるものの 全体はやや小振りとなりました。


Top view 前方から

 初段はWE310を採用、その他の山本音響製メーターや 誤操作防止のロックつきドライバー/出力管切替 スイッチ類などの配置は前作とほぼ同じです。  


Top view 後方から

 例によって高圧電源部の要は 全て高耐圧フィルムコンの採用で信頼性を高めています。  


Rear view

 入出力端子などの配置も変化はありません。

  内部拡大写真は こちら

基本回路図



 初段真空管がWE310Aに、 使用トランスがタムラからタンゴに変わっただけで基本回路は前2作とまったく同じですので、 設計理念それにドライバーおよび出力段の電圧配分などは 1作目ページを参照下さい。
 

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

組合せ出力(W) 所要入力(mV)歪率(1KHz1W時) 再生帯域(-1dB)DF
211-84524 5500.5 5Hz-18KHz3.3
211-21115 2501.0 6Hz-18KHz2.0
845-84524 8000.5 5Hz-18KHz3.3
845-21115 3200.7 6Hz-18KHz2.0

(残留ノイズはいずれの場合も1mV以下)

 初段が五極管になりましたので局部NFB量はほぼ同じ(約12dB)にもかかわらず、 入力感度はかなり上がっています。ただ歪は前2作に比べて若干多くなっており、 帯域も幾分狭くなっていますが、歪の様子は3波ともよく揃っていますし、 高域の乱れも見当たりません。これで見る限り 初段と出力トランスの変更による差異は明らかに出ています。

1台あたり
消費電力 195W
本体サイズ 430Wx440Dx300H
重さ 32Kg

  入出力特性

出力対歪率特性

____1KHz ____100Hz ____10KHz

周波数特性

ユーザーレポート


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