RE604シングルステレオアンプ |
TEKADE RE604使用 |
佐賀県鳥栖市のMさんから初めて連絡いただいたのは昨年5月、 『タンノイレクタンギュラヨークHPD385Aをあたかもデッカス テレオデコラのような「足るを知る」音で、特にLPレコードのヴァイオリンの松脂の 飛び散りそうな艶やかなユニゾンさえ鳴らせていただければ大満足』という ご相談でしたが、時間をかけてじっくり検討した結果がこのアンプです。 繊細な表現力を持つRE604を使い、奇を衒わずオーソドックスなシングルアンプに仕上げました。 |
Front view
部品配置も45や300Bアンプでよく使うオーソドックスなスタイルです。
|
Top view
トランス類は定評のある橋本製で統一、出力端子は8Ωと16Ωを
併設しました。
|
Rear view
|
出力管RE604にはベースにハーケンクロイツが刻まれた
TEKADEのST型稀少品をご用意しましたが、
いかにもドイツ球らしいその造りは見事です。
|
内部拡大写真は こちら |
通常の無帰還シングルアンプと何ら変わるところはなく、 このままソケットを交換すれば45も使用可能ですが、 入力VOLだけはちょっと拘って、2連VOLを使った 擬似定インピーダンス型としました。 出力管は4V球ですのでDC点火としたいところですが、 あえてACのままにしています。 RE604は45などより若干内部抵抗が高いようで、 出力トランスH−20−7Uは7Kで使った方が 好結果が出ました。 |
基本性能
出力 2W+2W 所要入力550mV
全高調波歪率
1%以下(1KHz 1W時)
2%以下(定格出力時)
再生周波数帯域 18Hz〜23KHz(−1dB)
ダンピングファクター 2.8
残留ノイズ 1.5mV以下(補正なし)
消費電力 50W
本体サイズ 375Wx275Dx195H
重さ 14Kg