808ダイナミックカップルドアンプ
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東京。青梅市のMさんからの注文ですが、
とにかく808のプレートが赤熱する様子を 眺めてみたいというのが、
このアンプ製作依頼の動機だったそうです。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

電源部を強化、モノアンプ2台の構成、 ご希望で前面には以前にも採用した、 山本音響さんのレベルメーターを 配しています。

上面

後面はいつもどおりの処理ですが、 2台並べて置く際に便利なよう ACアウトレットを配置しました

モノラル構成のため内部はすっきりまとまりました。

プレート入力約45Wでこの状態、 期待にたがわずしっかり赤熱してくれました。

回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)


直結用のドライバーはプレート電圧300V強、バイアス38Vで 30mAくらい流れる球
という条件で候補をさがしましたが、 6L6GCがぴったりでした。

測定データ

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

入出力特性

クリップ点は約15Wで所用入力は1.8Vです。
歪みは増しますがその後も出力は20W越まで伸びます。

全高調波歪率

軽いNFBですが3波とも綺麗に揃った歪率特性で 音質の素直さがうかがい知れます。

周波数特性およびダンピングファクター

20Hzから60KHzまで0.5dB以内に収まる優秀な特性です。 40KHzあたりに0.5dBの軽い盛り上がりと、
150、300KHzにピークがありますが帯域外ですし、 音質に影響はないようです。
ダンピングファクター全帯域1.8とやや低めですが、 大出力アンプらしく伸びやかな音を聴かせてくれます。

ユーザーレポート


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