3C33 Push−Pull ステレオアンプ
ダブルPP構成


 お馴染み平塚市のKさん、最新の依頼は3C33PPです。 これも何度か作ってきたアンプですが今回はダブルPPでというご依頼でした。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view 

 基本的にはいつもの左右対称デザインですが、前方に バランス・アンバランスの入出力や切替、入力トランスの UTC A−20などが並び、ちょっとにぎやかになっています。



Top view

 いつものように3C33脇にはDCバランス確認用のチェック端子を設けてありますが、 今回はさらにプレート電流監視のメーターも装備しました。
 バランスの出力端子が付いているのは、このアンプ使っていないときには A−20だけを通して他のアンプに利用するためです。


Rear view

 

  内部拡大写真は こちら

基本回路図


 回路は出力段がダブルPP、ドライバーには3C33と見た目の相性がいい 717Aを採用しました。位相反転はA−20で行いますが、 バランス入力はH型アッテネーターを通ってそのまま入力、 アンバランス入力は6DJ8を使ったインピーダンス変換を経て つながります。 NFBは2段切替ですが、F7021の専用巻線からドライバーの カソードに戻しています。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。 データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが、お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

出力 11W+11W
 所要入力
680mV(NFB 6dB)  1020mV(NFB 10dB)

    全高調波歪率   0.3%以下(1KHz 1W時)

再生周波数帯域
  10Hz〜35KHz(±1dB)

ダンピングファクター
3.4(NFB 6dB)  5.3(NFB 10dB)

残留ノイズ  0.5mV以下

消費電力 120W

  入出力特性

出力対歪率特性

周波数特性

ユーザーレポート


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