KT44 UL接続 シングル ステレオ |
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オークション出品時の説明文より抜粋 |
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・・・・・ちょっと珍しいKT44という球の採用です。
KT66やKT88はオーディオ出力管として良く知られていますが
このKT44は私にとっては未知の球でした。
大塚 久氏著の「クラシック・ヴァルヴ」に
「電極構造はKT66にそっくり、たぶん通信用かTVの水平出力管であろう」云々
の記事があったのを覚えていて、見つけたときに購入してあったものです。
欧州の真空管の例にもれず、しっかりした造りと美しいフォルムの球です。
その後、過去の製作記事などを検索してみましたが使用例はありませんでしたが、
いろいろと実験してみると
WEの350AやRCA807などと非常に良く似たデータがとれました。
球のスタイルも良く似ており、おそらく同じ用途に使用されたものと思います。
そこで、昔作った807アンプの手法でオーディオアンプに仕立てみました。
その結果かなりグレードの高いアンプが出来上がりましたので、興味をお持ちの方に
ぜひ聴いていただきたく出品します。 使用真空管はKT44がオスラム,前段6SJ7はハイトロン, 整流管5AR4はUSA製の太管タイプです。 トランス類はPTがタムラPC3003、OPTはタンゴU−808、 CHサンスイ5H150mAと3社混成ですが グレーのハンマートーンに再塗装して統一をはかりました。 製作後約1ヶ月でその間、複数の人たちに聴いて貰い高い評価を得ていますので 自信をもってお薦めします。 これを機会にValve’s World の一味違う手作り真空管アンプをぜひお試しください。
主要定格 |
Front view
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Rear view
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inside |
全高調波歪率
歪率特性はNFBアンプとしてはソフトディストーションで出力の増大にともなう
急激な歪の増加はありません。
なお、残留ノイズは左右チャンネルとも0.5mV以下におさまっています。
再生周波数帯域
20〜20KHzの可聴帯域は±1dB以内に収まっており、
可聴帯域外500KHzまで測定しましたが不自然なピークはなく、
スムースに減衰しています。小出力時に超低域が若干持ち上がっていますが
段間の時定数などを変更すれば修正可能と思われます。
しかし聴感上良い方向に作用しているようなのでこのままにしています。
ダンピングファクター(DF)は全帯域約8で真空管アンプとしては高い部類に入ります。
ユーザーからのメールによる評価です。 (ご本人の許可を得て掲載しております) |
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お譲りいただいた動機は不純で そのスタイルをみて
衝動的に物欲が湧き 山中さんに無理をお願いしました。
決して名球マニア、珍球マニアではないのですが
トッププレートのKT44を見て 気分はン十年前の
中学生に逆戻りしてしまいました。
中学校の放送部で807PPの増幅器を使っておりました。
どうしてもトッププレートの出力管を使ったアンプを
鳴らしてみたくなったのです。
もうひとつは KT44とかわいいU808と屹立するタムラの
巨大電源トランスからなる姿かたちが イイなあー、欲しいなあー
と 私の物欲を掻き立てました。
私のレポートは どうしても音より形が先になってしまいますが
YAHOOのパソコン画面からは 音は想像するしかないのですから。
( と Tossie AMPの真価を知るマニアのかたへ いい訳 )
さて 音ですが イイ音です。音が弾みます。しっとりもします。
下品さも出ます。ピアノの大きさも分かります。
設計.制作者の意図とは無関係に
ヴォーカル(戦後の黄金期のアメリカンポップスも、ジュリーロンドンも、
レナータスコットも、カレーラスもアンドレアボッチェリ君も
フィリパジョルダーノちゃんも、
ケイコリーも 年がいもなく はまっている綾戸チエちゃんも
私にとっては みんなヴォーカルです)や
ピアノトリオなど これはこれで イイですねー。
現用装置 |
以上、東広島市 匿名希望 T.K. 様のレポートでした。 なお、氏には2A3 トランスドライブSE アンプも購入いただいています。 |