EL34/6550コンパチステレオアンプ 
ダブルPP構成


 山口県光市の当工房常連さんK氏からの今回のご依頼は、 EL34/6550のコンパチアンプでした。回路は過去に業務用アンプで 多用され、高い信頼性と実績のある入力トランス位相反転型ダブルプッシュプル 構成です。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view 

 出力および電源トランス、チョークなどはKさんがオークションで 入手された6550PPアンプに使ってあったもので、旧タンゴの 定番品、これと入力トランスにパーマロイコアのNN−11を 組み合わせました。



Top view

 電源スイッチ隣にあるのは三結/ULの切替、その横は 出力管のバイアスチェック用で、テスターを端子につなぎ スイッチを切替えることで4本のバイアスをそれぞれ単独で チェック出来るようにしてあります。


Rear view

 

  内部拡大写真は こちら

基本回路図

(図中の各定数等は改良のため予告なく変更されることがあります)


 回路は入力トランスでいきなり位相反転、そのまま2段アンプにつながるという 至極シンプルな構成で、かつて業務用アンプなどで多用された信頼性の高いものです。 さらに出力管のペア組みなどが容易に出来るよう各カソード抵抗は 単独で設置、それぞれの電圧をテスターでチェックできるようにしています。 また三結/ULの切替も可能としていますが、今回はこの切替にリレーを使って スイッチを操作しやすい位置に設置しました。 

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

出力
  15W+15W (三結時)30W+30W(UL時)
所要入力 700(6550)500(EL34)mV
   歪率 0.2%以下(1KHz1W時)
周波数特性 18Hz〜33KHz(1W時−1dB)
ダンピングファクター 2.0
残留ノイズ 0.2mV以下 補正なし

消費電力 190W
本体サイズ 460Wx325Dx190H
重さ 23Kg

 

ユーザーレポート


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