808/811Aコンパチ ダイナミックカップルドPP 
モノブロックx2


 過去に300BやPX25アンプなどを作らせていただいている 山口県光市のKさんから、今度は811Aダイナミックカップルドアンプの ご要望でした。毎回いろいろと一工夫を提案いただきますが、 今回は811Aと808のコンパチPPということになりました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view 

 当初はステレオ構成で一つにまとめ、電源部左右分離という構想でしたが、 さすがに大きくなりすぎて、ここは一般的なモノラル2台構成に落ち着きました。


Top view

 基本的にはNo.117と同じ配置ですが、入力VOLの追加で 初段管5U8を一番前に、フィルムコンはシャーシ内部に移動させました。


Top view

 トランス類は今までどおり、出力がタムラF2012、電源とチョークが ノグチのPMC−264MとPMC−1030Hです。


Rear view

 

シャーシ上面のドライバー管EL34のうしろにあるスイッチを切替えることで、 808と811A 2種類の出力管を差し替えて使用できます。

上は出力管808使用時の様子ですが、下の写真のように前面パイロットランプが 黄色から青に変わります。

811A−−−−−−−−−−−−−−−→808  


内部拡大写真は こちら

基本回路図


 いつもどおり初段と位相反転は5U8、ドライバーとしてEL34の構成です。 出力管808と811Aのグリッドバイアスの違いは、 EL34のプレート電圧で調整します。今回は欲張らず控え目にして、 出力管のIpはそれぞれ90mA強に抑えていますが、 Egは808で32V、811Aで25Vくらいまで可能、その時の 最大出力は各々約20%アップします。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

出力 26(42)W 所要入力 1100(1200)mV 
歪率 0.4(0.2)%以下(1KHz1W時)
残留ノイズ 1mV以下 
周波数特性 10Hz〜35(43)KHz(−1dB)
  ダンピングファクター 3.0(4.1)
(カッコ内は811Aの時)

1台あたり
消費電力 210W
本体サイズ 425Wx235Dx210H
重さ 18.5Kg

  入出力特性

出力対歪率特性

周波数特性

ユーザーレポート


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