| ４５・８４５マルチ出力 シングル ステレオアンプ |
| 出力切替機能付き |
| 過去にも前段載せ替えアンプやトランス切替プリアンプなど、 ユニークな発想でご注文いただいている、山口県光市のＫさんからの依頼です。 今回のアイデアは出力を切り替えられるパワーアンプということで、 まず４５シングル、普段はこれで音楽を楽しみますが、 ここ一番ではこれがドライバーとなって８４５の裏方にまわります。 お聴きなる音楽や部屋の状況など、シチュエーションに応じて 出力管を切り替えられる、ちょっとエコなアンプでもあります。 |
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Front view
とにかく２台分のアンプがひとつの筐体に納まっているわけですから、
幅６０ｃｍという巨大なアンプになってしまいました。
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このスイッチ操作ひとつで４５シングルと８４５シングルが
切り替えられ、パイロットランプもグリーンからオレンジに変わります。
８４５アンプ部分は電源トランスそのものをＯＮ／ＯＦＦしますが、
このロータリースイッチでは負荷が大きすぎて危険です。
空き接点を利用してリレーを使うという手もありますが、
今回はロータリースイッチのシャフトにカムを取り付け、
それで接点容量５Ａのマイクロスイッチを駆動しています。
原始的な方法ですが、こんな小細工を作るのが好きなんです。
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Top view
ほとんどのトランス類はＫさんお手持ちのものを再塗装して
利用させていただきましたが、電源トランスと出力トランスはそれぞれ２台づつ、
重量も半端じゃありません。
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Rear view
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４５の出力段あたりが切替スイッチなどで少々混み合いますが、
あとは通常の８４５シングルアンプと大差ありません。 内部拡大写真は こちら |
基本回路図
| 回路は一般的な４５シングル無帰還アンプと、８４５シングルの 組み合わせで、とくに変わったところはありません。 ８４５アンプとして使うときには、４５の出力トランスは プレートチョークとして機能しますが、両者を切り替えたときの ゲインをそろえる意味からも、２次側から初段カソードにフィードバックを かけています。 |
測定結果
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当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を
追求するアンプでもありませんが、お渡しするアンプの
健康状態だけは把握しておきたいと思っています。
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出力
２Ｗ＋２Ｗ 所要入力８５０ｍＶ（４５出力時）
２０Ｗ＋２０Ｗ 所要入力１８００ｍＶ（８４５出力時）
全高調波歪率
２％以下（４５）05.％以下（８４５）いずれも１ＫＨｚ １Ｗ時
再生周波数帯域
１６Ｈｚ〜４０ＫＨｚ（−３ｄＢ）４５
９Ｈｚ〜４０ＫＨｚ（−３ｄＢ）８４５
ダンピングファクター
2.0（４５） 3.2（８４５）
残留ノイズ １ｍＶ以下（補正なし）
消費電力 ４２Ｗ（４５） ２８５Ｗ（８４５）
本体サイズ ６００Ｗｘ３８０Ｄｘ２８０Ｈ
重さ ３５ＫＧ
入出力特性
出力対歪率特性
周波数特性
