300Bトランス結合シングルステレオ
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ジャズを中心に聴いておられる宮城県気仙沼市のKさんからの依頼は、
中低域に厚みがあり低音がしっかり出るアンプという相談でした。
300Bは手持があるということでしたのでトランス結合を採用、
組合わせる出力トランスは音の傾向からして最適と思われる
米マグネクエストに決定しました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

基本デザインは過去のタムラトランスなどを使ったものと同じです。

Top view

今回採用したマグネクストFS−030は見た目はいかにもアメリカンで 無骨なトランスですが期待通りの音楽を奏でてくれました。

Rear view

いつものように出力トランス後部上面に入出力を配置、 入力は3系統、SPはA/B二組切替としました。

inside

内部拡大写真は こちら

回路図

(増幅部は片チャンネル分のみ表示、入出力切替回路は省略)

初段は6SN7の手持が沢山あるということでしたので、これをSRPPで採用しました。
311Bを使ったドライバー以降および電源部は過去の製作例と同じです。
なお、6SN7の上側カソード電位は70V台ですのでヒーターバイアスはかけていません。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能
出力 8Wx2 所要入力 1300mV
全高調波歪率 0.4%以下(1W時1KHz)
再生周波数帯域 10Hz〜20KHz(−1dB)
残留ノイズ 0.7mV以下(聴感補正なし)
ダンピングファクター 約2.5

入出力特性

歪率特性

再生周波数帯域

ユーザーレポート

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