2A3トランス結合シングル
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埼玉県朝霞市のKさんから提供された2A3は珍しいマツダの 一枚プレートでした。
この球から安全にかつ音楽性高い音を引き出して 欲しいというご要望でした。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

前面二つのメーターは普段出力監視用のVUメーターとして 機能しますが、スイッチの切替で2A3のバイアスチェックが可能になります。

Top view

ドライバートランスの外側に少し見えているのはプレート電流を正確に 把握するためのテスター接続用チェック端子です。

Rear view

トランス類はすべて橋本製、電源フィルターには東一のフィルムコンを採用しました。

inside

内部拡大写真は こちら

回路図

(増幅部は片CHのみ、メーター回路は省略)


過去の作例と同じ6SN7パラの電圧増幅、トランス結合によるオーソドックスなアンプで、
出力管の動作はいつもどおり負荷を高めにして電流を絞った使い方です。
この定数で2A3のプレート入力は13.5Wとなり、余力を残していますが
古い球ですし、無理をして出力を取り出すよりも妥当なところだと思います。
整流管は立ち上がりの一番ゆっくりな5AR4としましたが、
これも出力管の ことを気遣ってのことです。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

入出力特性

歪率特性

再生周波数帯域

ユーザーレポート

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