WE429Appステレオ
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今回は能率の低い小型SPをダンピングよく鳴らせる小型アンプという
埼玉県川口市のKさんからの要望で作ってみました。
過去に45シングルなどお作りしましたが、それでは ちょっと苦しいそうです。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

出力管429Aはほんの数ミリだけ落とし込んであります。 いつものように10ミリも落とすとまるでモグラ叩きみたいになってしまいますので・・・。

Top view

トランス類はタンゴで統一しました。

Rear view

ウッドケースは例によってカリン無垢材のオイル仕上げです。

inside

内部拡大写真は こちら

回路図


基本回路は松並先生などのものを参考にした、396Aの半分で 電圧増幅、
残り半分でPK分割というシンプルな回路ですが、
初段の動作電流を 3倍ほどに増やし低抵抗を使ってパスコンを省いています。
出力管の動作はいつもどおり自己バイアスで、
特性の多少の犠牲には 目を瞑り安全性を優先しました。
DCバランス回路を設けていますので 少しくらいのペアミスマッチは吸収できますが、
今回のアンプでも429Aのバラつきの多さには閉口しました。
あと、SGの電圧安定化は依頼者の希望で定電圧放電管を採用しています。
NFBは2段階設けていますが18dBでダンピングファクター5が 確保できています。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

入出力特性

歪率特性

再生周波数帯域

特性グラフはいづれもNFB=18dBの時のものです。

ユーザーレポート

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