6BX7単管プッシュプルアンプ 
6SN7コンパチ


 兵庫県芦屋市のHさんから、むかし買ったLUXのトランスなどがあるので コンパクトなステレオアンプをという依頼でした。

回路図

測定結果

ユーザーレポート


Front view 

 持って来ていただいたトランスはLUXの出力トランスCOH35−8と チョーク5BC5です。出力は数Wあれば十分ということでしたので 6BX7を採用、高さを揃えてコンパクトにまとめてみました。


Top view

 電源トランスも高さを揃えるため現行の橋本からPT−100を 選びました。


Rear view

 入力は3系統、出力端子はバナナプラグしか使わないということでしたので 差込だけのシンプルなものを採用しました。


内部拡大写真は こちら

基本回路図


 回路はオーソドックスに12AX7一本で電圧増幅とPK分割位相反転、 小さくてもれっきとした三極管ですから、僅か8dBのNFBで 満足のいく特性が得られました。 余禄として出力段のカソード抵抗を500Ωから770Ωに切替える スイッチを設けてあり、6SN7を出力管に使った ミニアンプとしても遊べるようにしてあります。ただし6SN7は内部抵抗が 高いのでOPT2次側4Ω端子に8Ωスピーカーをつないで 見かけ上16KΩP−Pの出力トランスとして使います。
 出力は6BX7で5W、6SN7でも1W強は出ますので、 能率の高いスピーカーなら十分楽しめます。

測定結果

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

基本性能

出力 5W+5W
 所要入力 850mV 
歪率 1%以下1KHz1W時
周波数特性 5Hz〜35KHz(−0.5dB)
  ダンピングファクター 3.8
残留ノイズ 0.2mV以下 補正なし
消費電力 62W
本体サイズ 240Wx315Dx145H
重さ 10Kg

  入出力特性

出力対歪率特性


4Ω端子に8Ω負荷にて測定

周波数特性

ユーザーレポート


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