F2a プッシュプル モノラルアンプ
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西宮市在住のSさんから、F2aや出力トランスF2021の 手持ちがあるので
それらを活かしてドイツの名出力管に 相応しいアンプをという依頼でした。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

F2aを中心に余裕を持った配置で、好評のウッドケース仕立てです。

Top view

入出力端子類はすべて上面配置

Rear view


Bottom view

底板はいつものアクリルでなく、アルミのパンチングメタルを使用

inside

カソードパスコンは3ヶ所ともKMコン、カップリングはマイカ、 電解コンはすべて排除してフィルムコンに置き換えなど F2aに相応しい奢った作りとなりました。

基本回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)



伊藤喜多男先生が'74年に発表されたオリジナル回路を 若干モディファイしました。

測定データ

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

入出力特性


歪率特性

再生周波数特性

ユーザーレポート

ユーザーからのメールによる評価です。
(ご本人の許可を得て掲載しております)

この度はお世話になりました。

 まだ30時間程しか聴いていませんが、当初の予想を遥かに超えるすばらしいアン プです。
 一聴するなり、所有している複数の半導体アンプの出番は無くなりました。 鳴らし難いと云われるWESTLAKEを軽々と鳴らします。

 世間では「真空管アンプは低音も高音も出ないが聴きやすい丸い音」と、よく言 われるそうですが、 それとは全く違って非常に現代的な音です。極めてワイドレンジで情報量が多 く、サウンドステージは広大で音が生きています。JAZZ、クラシック、ポッ プスとジャンルを選びません。


 また、あれこれCDを交換するオーディオ的聴き方をしなくなりました。 音楽に聞き惚れてしまいます。

 このアンプについてはこだわりがあったものですから、使用部品、基本回路、部 品配置、塗装色と細かくお願いさせて頂きましたが、毎回的確な助言をいただき ました。感謝しております。

以上、西宮市在住のSさんからのレポートと写真です。素晴らしい環境で 働かせていただいているようで、このアンプも幸せそうです。 こちらこそありがとうございました。


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