手作り真空管アンプ工房

オークション出品作品の詳細

ただいま出品中のE406Nシングル ステレオ アンプの回路図と 測定結果のグラフです
このページでは納得して入札していただくためこのアンプのすべてを公開していますが
さらにご質問などありましたらオークションページのQ&Aページからお願いします
なお、回答が間に合わなくてご迷惑おかけすることもありますので 少なくとも終了2時間前までにお願いします
また、質問内容が長文でQ&Aでは書ききれない場合は 直接メールを送っていただいても結構です
過去に出品した作品の詳細などは 手作り真空管アンプ工房 Valves' World のホームページ に
公開しておりますので参考にされたい方、 興味のおありの方は こちらからどうぞ


特別公開

当工房でのアンプの製作過程を写真で順を追って説明しました。 ぜひご覧ください。
製作過程公開のページへ

落札御礼

おかげさまをもちましてこの商品は出品後わずか数時間で 即決希望者があり、早期終了させていただきました。
ご参加の皆様には厚く御礼申し上げますとともに次回出品作品もよろしくお願いします。


シャーシはグリーンのメタリック、サイドウッドつき、出力トランスと オイルコンはグレーのハンマートーンでまとめてみました。


SP端子は最近太いコードが接続できるようにとの要望が多いので 6mm径まで対応できる金メッキターミナルを採用しました。


出力管E406Nはプレート損失12Wと発熱量は多くありませんが、 かなり背の高い球ですので全体のバランスから落とし込みにしてあります。


画像のように管壁のゲッターにややムラがあり、白っぽく見えるところがありますが 性能には支障ありません。


左側の黒い塊が22μF630Vのフィルムコンデンサーで、 その他いつもどおり前段のデカップリング回路なども左右共通とせず 各チャンネルごとに独立させていますの少々混み合っています。

回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)と回路説明


前段はこのところ定番のRCA5693を採用、 E406Nのドライブ電圧は低圧動作の時よりかなり高くなり 約48Vとなりなりますが、この定数で約80Vの出力が得られます。 出力段は自己バイアスでの推奨動作、プレート電圧500V, バイアス68V,プレート電流24mAの標準回路です。 供給必要電圧約600Vは両波整流用電源トランスPMC-100Mの 両240Vタップからブリッジ整流によって得ています。 整流後の電圧は600Vになりますので通常のケミコンは使えませんから オイルコン・フィルムコンを使用、結果的に音質面でも有利になっています。

測定データ

入出力特性

無帰還3極管アンプのため波形のクリップは定かには現れませんが 入力600mVで出力は規定の5Wに達し、この時点で歪率は約5%です。

全高調波歪率

常用出力では1%以下の歪率で、出力の増大にともなう 急激な増加もありません。


周波数特性およびダンピングファクター
可聴帯域20Hz〜20KHzは−3dB以内に収まっており、 上下ともなだらかに減衰しています。
ダンピングファクターは約3.5で無帰還3極管アンプの標準的な値です。



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