手作り真空管アンプ工房

オークション出品作品の詳細

ただいま出品中の811A ダイナミック・カップルド・アンプの回路図と 測定結果のグラフです
このページでは納得して入札していただくためこのアンプのすべてを公開していますが
さらにご質問などありましたらオークションページのQ&Aページからお願いします
なお、回答が間に合わなくてご迷惑おかけすることもありますので 少なくとも終了2時間前までにお願いします
また、質問内容が長文でQ&Aでは書ききれない場合は 直接メールを送っていただいても結構です
過去に出品した作品の詳細などは 手作り真空管アンプ工房 Valves' World のホームページ に
公開しておりますので参考にされたい方、 興味のおありの方は こちらからどうぞ


落札御礼

おかげさまをもちましてこのオークションは盛況のうちに終了しました。
ご参加の皆様には厚く御礼申し上げますとともに次回出品作品もよろしくお願いします。


とにかく、お客様の要望を形にしてみました。中央2本が811A, 両脇にHY69とトリタンの球が4本並びます。


シャーシサイズは300mm幅、奥行400で後方の大部分を電源部が占めています。


HY69のフィラメント電源は安定化のためMX175では賄いきれず、 9Vのヒータートランスを2個増設しています。そのわりにドライバーと 出力管のあいだのシンプルな回路がお分かりいただけると思います。


さすがに明かりを落とした部屋での存在感は格別です。当然、電源のパイロットランプ などは不要ですので省いています。

回路図と回路説明


前段は6SJ7一段でこのアンプのゲインをすべて稼ぎ出しています。 次のドライバーHY69と出力管811Aがいわゆるダイナミックカップルと 呼ばれる回路で、6AC5や6N6の回路からヒントを得ました。 HY69のフィラメント中点と811Aのグリッドが 直結されており、ここに介在するものはなにもありません。 811Aのバイアス電圧はHY69のプレート電圧を調節することにより 適正値に設定することができます。 ダイナミックカップルド・アンプについては浅野勇氏の「魅惑の真空管アンプ」 上巻 Chapter 1-11 を参照ください。 ドライバー管の選定と電圧・電流配分をまとめることにより、 プラスドライブの送信管を生かして使うことが出来ます。 今回は手元にあったHY69を使いましたが他にも候補は沢山あると思います。 自作派の皆さんの追試をお願いし、できましたらレポートなどお寄せいただけると幸甚です。 あと、電源回路はMX175の電流容量が足りませんのでチョーク入力を採用、これで 250mAを確保しています。ただし、整流後の電圧は約360Vとなり、できれば もう少し欲しいところですが電流容量優先で妥協しました。 ドライバーが直熱管ですのでここは普通のDC点火ではフィラメントハムが 取りきれません。やむなく3端子レギュレーターを使った安定化電源を組み込んでいます。 これでやっと残留ノイズ1mV以下に収まりました。 (ドライバーに傍熱管を使えば 簡単ですがとにかくお客様の要望がトリタンの出力管をトリタンの球でドライブ 出来ないかということでしたので)

測定データ

入出力特性

出力10Wまではリニアですがその後やや頭打ちになり、 12Wで波形のクリップが認められます。

全高調波歪率

常用出力の3W程度までは1%以下の歪率を保っています。

周波数特性およびダンピングファクター
可聴帯域20Hz〜20KHzは完全にフラットで、 ダンピングファクターは全帯域にわたって約3で、試聴の結果、低域 の締まりも程よい感じでした。



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