6CA7PP ステレオアンプ |
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香川県のMさんからの依頼品で、出力管動作の切替、NFB量の調節、
入力セレクター、ボンネットの装着などの要望を取り入れて製作しました。
Front view
各種機能を盛り込んだため、ツマミの大小・色、取り付け位置など
に配慮してパネル面が煩雑になるのを避けました。
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ボンネットカバーを外した状態
6CA7は松下製ペアチューブ、6AN8はAmperexです。
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山本音響工芸製の出力VUメーターには高輝度白色LEDを組み込み視認性を高め、
現代のAV機器との併用にもマッチするデザインとしました。
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Top view
入出力端子類は結線などが便利なように上面に配置、
トランス類はすべてタンゴ製を使用。出力管はボンネットを
装着することを想定して放熱効果の大きな落とし込み構造としました。
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inside
動作はセルフバイアスで出力管1本ごとに設けてありますので
球交換などのさいも無調整で使用できます。 |
入出力特性
最大出力は三結時18W、UL接続で32Wです。
NFB量最大の場合、所要入力電圧はこの約4倍になります。
残留ノイズは0.8mV(三結NFB6.5dB)から0.2mV(UL接続NFB20dB)です。
また、ノイズ成分も完全な正弦波で高調波は含まれていません。
全高調波歪率
常用出力の1Wでは0.1%以下、10W時でも1%以下となっており、
また、出力増大による急激な増加がなく真空管アンプらしい
伸びやかな音が楽しめます。
ダンピングファクターはNFB量の調節で約4.5から10程度まで
変化しますので使用するSPに合わせて選べます。
ユーザーからのメールによる評価です。 (ご本人の許可を得て掲載しております) |
これまで我が家では、オールトランジスタのステレオを使用して
おりましたが、かなり古くなってきた事もあり、アンプのボリュームに
ガリも出てきたので、これはこれで良い音を出してはいたのですが、
一つ長年の希望であった管球アンプを試してみようと考えて発注
いたしました。 そしてアンプが届いて使用してみて驚きました。 私が主に聞いている音楽ソースはCDですが、これまでは 聞こえていなかった僅かな音が聞こえるようになり、目を閉じて 聞いていると、録音している現場の雰囲気が伝わって来るようで、 本当に目の前で演奏しているかのような錯覚にとらわれてしまいました。 私は所詮電気仕掛けのステレオで、このような音が出るとは夢にも 思っておらず、これまで自分が良い音と思って聞いていた、ステレオの 再生音は一体なんだったのかと思いました。 また、同じソースでもULと3結を切り替えると、3結では非常に透明感と しっとりとした感じの音で、UL接続にするとそれに躍動感が加わるような パワーが前面に出てくるような音となりました。 ですのでアコーステック系のソースのときは3結で、今時の音楽やロックを聴く 時はUL接続でと切り替えて聞いていますが、本当に再生ジャンルを選ばず 素晴らしい音を出してくれています。 私は専門家でないのでこのアンプの良さを表現する方法が良くわかりませんが、 確実にいえることは、発注に先立って私は幾つかのオーディオショップを 回って6CA7(EL34)のアンプを何台か試聴致しましたが、見た目が豪華で 今回のアンプの2倍ほどする高価なファクトリーメイドのアンプよりは確実に、 良い音を出してくれています。 この価格で、これだけの音を出してくれるとは思っていなかったので 本当に感謝しております。 でも、このアンプにも一つだけ問題があります。 現状でこの音なら、スピーカーをもっと大型の物に変更するとどのような 音が出てくるんだろうと言う考えが頭をよぎりだし、その誘惑を我慢するのが とても大変なのです・・・・・。 参考までに私のシステムの写真と構成を、お知らせしておきます。
CDデッキ : PHILIPS LHH500R 今回は本当に良い買い物でした、 ありがとうございました。
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以上、香川県三木町、松本様のメールから
引用させていただきました。
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