6AH4シングル ステレオアンプ
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神戸市のNさんからご注文いただいた6AH4シングルです。
メインのアンプとは別に深夜小音量でという趣向でしたが、
純三極管の6AH4と10Wクラスの出力トランス採用で、
小振りながら本格的な三極管トーンが楽しめるアンプです。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

本体サイズ約270Wx220Dx140H

Top view

奥行き25cmの棚に収めるという条件でしたので、 本体22cmにして端子類はすべて上面に配置、 後面のデッドスペースをなくすようにしました。

inside


基本回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)





測定データ

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

入出力特性

クリッピングポイントは約2W強で所用入力は1.4V、 残留雑音は0.3mV以下でした。

歪率特性

わずか8dBのNFBですが常用出力範囲では 十分低歪率となっており、
歪の内容も三極管らしく ほとんど2次歪です。

再生周波数帯域

可聴帯域はほぼフラットで低域端にわずか盛り上がりがありますが
小音量での聴取にはかえって好ましい音質になるようですし、
低域発振の兆候も見られませんので補正はしていません。
ダンピングファクターは全帯域約7で小型スピーカーとの相性もいいようです。

ユーザーレポート

ユーザーからのメールによる評価です。
(ご本人の許可を得て掲載しております)
 このアンプが私共の所へやって来て三日目になりました。

 私が山中様にアンプ製作をお願いしようと思ったのは、均整のとれたパーツ配 置や無駄の無い美しい配線だけでなく、それらに通じる整然としたWebページ の構成にも共感を覚えたからですが、実際に出来上がったアンプを手にしてみ ると、結果はまさしく期待以上のものであったという思いです。

 最初に設計プランをご呈示頂いた時から、私には何かすべてがうまく行きそう な予感がありましたが、半完成のシャーシーの写真を見せて頂いた時にそれは 確信に変わりました。 絶妙なバランスでまとめられたキュートなデザインは、いつ見ても見飽きるこ とがありません。

 音質については、その外観にふさわしい優しく可憐な音色と評しておきましょ う。 しかしかといって弱々しい音ではなく、むしろふくよかで、言葉の最良の意味 で自然な音色です。 紅茶に溶けていく砂糖の様にさりげなく耳に浸透する音と言えばよいでしょう か。 手持ちのSpendor S1スピーカーとの相性もことのほか良く、夜、穏やかな音色 に耳を傾けていると、いつの間にか夢の中のコンサートホールの入り口へと誘 われています。

 もし幸福な出会いというものがあるとすれば、私にとって山中様のアンプとの 出会いはまさにそのようなものであったという気がします。 このアンプは、これから何年もの間、私共の傍らで音楽を奏でてくれることで しょう。

 この度は本当にありがとうございました。  

以上、神戸市のNさんから納入後早々にいただいたレポートです。


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