45 シングル ステレオ
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オークション出品時の説明文より抜粋
・・・・45はご存知のように2A3の約半分の出力ですが、 もっとも三極管らしさを持った球だと思います。
その清楚な歌い方と温かみのある音は今も多くのファンを魅了しています。

メインのアンプとしてはもちろんですが、サブシステムとしてちょっと 傍らに置いておいてお使いいただけるよう
小さなシャーシに コンパクトにまとめ上げ、色も濃い目のネイビーブルーと 可愛らしさを演出してみました。
大きさは340Wx160Dx150Hで奥行が浅いので 本棚などにも収めることが出来ます。
なお前回出品分からアンプ前面にワンポイントアクセントとして、 当工房の真鍮エッチングエンブレムをおつけしています。

主要定格は出力2.4Wx2、入力感度800mV
全高調波歪率1%以下(1KHz1W時)
残留ノイズ0.5mV以下、
再生周波数帯域15Hz〜60KHz(-3dB)
ダンピングファクター2.1

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

Top view

Rear view

inside

回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)と回路説明


回路は初段がハイμ三極管12AX7のパラレル接続で45が必要とする ドライブ電圧約38Vを低インピーダンスで送り込みます。結果45を 十分に振り込んでおり、定格の2Wを超える2.4Wの出力が得られています。 45の動作はプレート電圧実質266V,バイアス-54V、プレート電流 36mAでプレート損失は約9.6Wと規格内です。 出力トランスはタンゴH-5S,電源は同じくタンゴGS-115Dでいづれも ハンマートーン仕上げです。GS-115Dには2.5V巻線がありませんので シャーシ内に2A3用ヒータートランスを内蔵しています。

測定データ

入出力特性

無帰還3極管アンプのため波形のクリップは定かには現れませんが 入力800mVで出力は2.4Wに達します。この時点でも歪率は5%以下です。

全高調波歪率

無帰還時の常用出力1W以下では1%前後で、とくに二次歪みの打消しなど 手は加えていませんが45らしい素直な音が得られています。

周波数特性およびダンピングファクター
15Hz〜60KHzが-3dB以内に収まっており(1W時) とくに高域は良く伸びて45の透明度の高さを裏付けています。
ダンピングファクターは 約2.1で無帰還3極管アンプの標準的な値です。

ユーザーレポート


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