3C33単管シングル ステレオ
.

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

シャーシはブリティッシュグリーン、トランスは前作同様ブロンズ調、サイドウッドは アガチス材をチークオイルで仕上げす。
全体のレイアウトは出力管を中心に左右に赤い5693を配してみました。

Top view

いつもどおりの3枚のパネルによる構成です。
出力管3C33はこの大きさの中に2A3二本分に相当する ユニットが封入されていますので発熱量はかなりあります。

Rear view


inside

ラグ板を使ってすっきりまとめてみました。調整箇所はありません。

基本回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)



測定データ

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

入出力特性

波形がクリップするのは入力700mV時でこの時点で 出力3.5W、歪率約1%です。

歪率特性

常用出力2Wくらいまでは歪率1%を切っています。
残留ノイズは0.4mV(Lch)0.3mV(Rch)となっており、 スピーカーからのハム音などは皆無です。

周波数特性

低域側は10Hz付近に1dBの盛り上がり、高域は35KHzくらいから下降を始め、 200KHzあたりに小さなピークがあるものの素直に減衰しています。
ダンピングファクターは約8.3で3極管アンプとしては締まりのある音を聴かせてくれます。 小型のブックシェルフタイプのスピーカーなどとの相性もいいようです。

ユーザーレポート

ユーザーからのメールによる評価です。
(ご本人の許可を得て掲載しております)
 小生の父へのプレゼントとして、何がよいか悩んでおりましたところ Tossieさんのお作りになる真空管アンプに出会えた次第です。
 その後、無事に実家へ運び込み、父と一緒に汗だくになりながら セッティングしたことも、良い思い出となりそうです。

 肝心の音の方ですが、これはもう、何と言いますか音楽を心地 よく楽しませてくれるアンプでして、父も小生も3C33単管アンプから 奏でられる音楽に、しばしうっとりしておりました。
 特に、アナログレコードとの相性が良く、父曰く「今からでも アナログレコードを収集したい」(笑)とのことです。
 父への親孝行が出来ました。ありがとうございました。

 最後になりましたが、工房へお伺いした折りに、美味しい お茶とお菓子をお出しいただきました、奥様、猫ちゃん(笑)にも よろしくお伝えください。  そろそろ寒くなって参りました。お体に十分お気をつけて すばらしいアンプを作り続けてください。  

以上、大阪・吹田市のAさんからのレポートでした。


ギャラリーへ戻る