WE349A(T)シングル モノラル
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モノラルアンプご愛用の横浜・Nさんから WE349Aを使って欲しいという依頼でした。
WEのラインアンプ121や132で使用例がありますが、
パワー管350のミニ版としても定評がある349Aです。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view


Rear view


Top view


inside

内部拡大写真

基本回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)




初段はHi−μ三極管75を使用、出力段はWEのデータブックにも 載っている三結データをそのまま採用しました。
当初若干のNFBは必要かと思い75を使いましたが 試聴の結果、再生音の素晴らしさで無帰還アンプとしました。
そのため約200mVでフルパワーと入力感度がやや高めですが、
残留ノイズも0.5mV以下と優秀な球ですのでそのまま採用しています。
下の測定データのとおり出力・歪率ともWEの発表データそのままが再現されています。

測定データ

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

入出力特性

歪率特性

若干のNFBで歪率はこれよりかなり下げられますが
試聴の結果、無帰還での再生音が最も音楽性に富んでいると 判断しました。

再生周波数帯域

無帰還シングルアンプとしては十分な帯域幅が確保できています。

ユーザーレポート

ユーザーからのメールによる評価です。
(ご本人の許可を得て掲載しております)
 その節には大変お世話になりました。
349Aアンプ、毎日、楽しく聴いています。 ウエスタンの球らしく、電源を入れてから音が出るまで 他の球の2倍以上時間が掛かり今でも、あれ、とアンプの 方を見てしまうことがあります。 デザインも私好みに作っていただいて、大変気に入っています。

 音は聴いてビックリしました。
楽器、ボーカルなどしっかり表現してくれます。 特に低域の輪郭の表現はすばらしく、私の持っている 300B-S、6L6PPなどのアンプでも、こんな表現はできませんでした。 とても、1Wの無帰還アンプとは思えません。パワーも私の使用では 十分です。末永く愛用いたします。本当に有難うございました。

 これからもすばらしいアンプを期待しております。 お元気で頑張ってください。

以上、横浜市のNさんからレポートと写真です。


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