300Bシングル ステレオ WE91Bタイプ
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オークション出品時の説明文より抜粋
・・・・・300Bシングル・アンプをあの有名なWestern Electricの #91Bタイプで仕上げてみました。 この91Bタイプについては今さら私が申し上げることもありませんので 詳しい説明は省かさせていただきます。 現代のパーツを使っていますが出来るだけ原機に忠実な回路構成とし、 かつ300Bの風格にふさわしい重厚なデザインで仕上げてみました。 使用真空管は300BがCETRON、310AはWEの60年代物、 整流管はCRコーポレイションの274B(もどき)です。 274Bは高価なオリジナルを使用しても安心なように10μFのオイル・コンデンサーで受けています。 トランス類はすべてタムラ製でOPTがF2007,PTがPC3004、CHはA4004です。 いずれも先日の値上げ前に購入したものですのでこの価格設定で提供できるのはこれが最後です。

主要定格
出力8Wx2、
入力感度700mV、
全高調波歪率0.3%以下(1W時)、
残留ノイズ1.2mV以下、
再生周波数帯域10Hz〜20KHz(±3dB)
ダンピングファクター3.0
以上、無帰還時のデータですが使用されるSPシステムにより
約5dBのNFBをかけられるようスイッチを設けてあります。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

Rear view

top view

inside

回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)と回路説明


なるべく原機に忠実な回路を心がけました。310AのSG回路の電圧安定化を意識し過ぎてツェナーなどを使う方を時々見受けますがノイズの混入などトラブルもあるようです。無難にブリーダー抵抗1本で済ませました。原典にある出力管のGF回路は当時DC点火のための良質なデバイスが入手できないためAC点火としてそのハムノイズを軽滅するため設けられたものと考えられます。現代では必要ないと思いますので省きました。電源部は整流管にオリジナル274Bを使うことを前提として10μFのオイルコンデンサーで受けています。ここに大容量のケミコンなどを使うと突入電流でたちまち274Bのフィラメントがやせ細っていきます。 なお、NFBは原機ではもう1段前置アンプがありそこのSGへ出力管のプレートから戻していますが、ここでは2段アンプの定石どおりOPT2次側から初段カソードへ戻すようにしています。

測定データ

入出力特性

波形がクリップしはじめる出力8Wは約700mV(無帰還時)の入力で得られ、この時点での歪率が約5%です。

全高調波歪率

歪率特性はいわゆるソフトディストーションで出力の増大にともなう急激な歪の増加はありません。 なお、残留ノイズは左右チャンネルとも1.2mV以下におさまっています。 ダンピングファクター(DF)は全帯域約3で3極管アンプの標準的な値です。 以上は無帰還時のデータですが約5dBのNFBをかけることによりそれぞれ3-4割の改善がみられます。 ダンピングファクターも5.3程度になりますので使用されるSPシステムによってお試しください。

ユーザーレポート


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