WE205Dシングルアンプ
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WEの名古典球205D、その持ち味を最大限活かすよう、 できるだけシンプルな回路構成で設計、
かつ相応しい デザインで仕上げてみました。

回路図

測定結果

ユーザーレポート

Front view

通常とは違って出力管205Dを最前列に配置、 そのユニークな姿態を強調してみました。 本体サイズは約370Wx220D、 好評のウッドケース仕上げです。

Top view

トランスおよびオイルコンなどシャーシ上のパーツは グレーで統一、205に相応しいシックなデザインを 心がけました。

Rear view

出力端子は8および16Ωスピーカーに対応

Bottom view


inside

真空管のソケットはすべて山本音響製のテフロン削り出し加工金メッキ品、 ヴィンテージ物のUVもいいですが入手難と信頼性からこちらを採用しました。

基本回路図(増幅部は片チャンネル分のみ表示)




アンプ部分はシンプルな2段構成、初段管は当時WEと技術提携関係に あったNECの102FでWE102F同一の球です。
出力管205Dはプレート損失14Wですが、ここでは約70%の 9.5Wと控え目な動作です。
出力トランスF475は4および8Ω端子にそれぞれ8、16オームを 接続、1次換算10KΩとして使用しています。
すべて直熱管ですのでDC点火ですがリップルを極力減らし、 ハムバランサーなどの調整箇所をなくしました。

測定データ

当工房のアンプはすべて詳細な測定を実施しております。
データで音がわかるわけでもありませんし、物理特性を 追求するアンプでもありませんが
お渡しするアンプの 健康状態だけは把握しておきたいと思っています。

入出力特性

直線性はかなりよく、入力1Vで約1W、5%歪の1.6Wは 1.4Vで得られます。

歪率特性

3波ともよく揃っており素直な歪率特性です。
残留ノイズは1mV以下、高能率のスピーカーでも 無音状態です。

再生周波数帯域

可聴帯域20Hz〜20KHzは−2dBの範囲に収まっており、 音楽再生アンプとして十分な性能を有しています。
ダンピングファクターは全帯域約1.6でした。

ユーザーレポート


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